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共同研究紹介


基盤研究(A)「公共文化の胎動」

研究代表者:遠藤 泰生

 アメリカ合衆国の近代史を語る際には独立革命の意義を誰もが強調しがちである。しかしその結果、植民地開闢から革命建国までの時代と独立建国から南北戦争までの時代とに研究者の関心領域が分断され、その二つの時代を貫く視点から合衆国の近代史を把握する姿勢がどうしても弱くなる。本研究プロジェクトはこの点を反省し、植民地時代からアンティベラム、南北戦争後の時代を架橋する歴史的視点を様々の角度から模索しつつ、合衆国近代史像の刷新を図る。便宜上、合衆国における公共文化の醸成という視点を導入し、植民地時代から建国以後の時代へと継承あるいは断絶される社会諸規範の変容を今後、4年間にわたって検証していく。  政治・宗教・ジェンダー関係・人種観念・合衆国の外延地域への拡張等に関心を抱く者10名が研究分担者として本研究プロジェクトには加わっている。


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